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カンナがつなぐ平和のバトン(2010.11.21)

 須坂市は14日、旧上高井郡役所で「平和の花カンナ浄瑠璃講演・演奏会」を開き、ホールを埋めた100人以上の人たちが、創作浄瑠璃作家で平和カンナ・プロジェクト代表の橘凛保さんと歌舞伎義太夫三味線方の野澤松也さんの創作浄瑠璃演奏と、橘さんの講演「須坂から広島、そして世界中でカンナの花を咲かせましょう」に耳を傾けた。

 昭和20年、原爆が投下された広島は「75年間は草木も生えない」と言われたが、わずか1カ月後、その焦土にカンナが咲いた。時を経て、橘さんは「カンナがつなぐ平和のバトン」をキャッチフレーズに、創作浄瑠璃の演奏と球根の配布を通して世界に平和活動の輪を広げている。
 その橘さんに、須坂市仁礼町の田辺雅夫さん(田辺花卉園経営、今年9月に死去)が数年前、約1,000株のカンナの球根を寄贈、カンナは広島の小学校に植栽された。昨年には広島から子株が里帰り、須坂長野東インター近くに植えられた。このような縁から須坂公演が実現した。
 橘さんと野澤さんは「広島咲希望花カンナ…ひろしまにさいたきぼうのはなかんな」など伝統文化の浄瑠璃を現代風にアレンジした創作浄瑠璃2作品を上演=写真。浄瑠璃用語や三味線についても分かりやすく紹介した。
 また、橘さんは「爆心地から800mあまりの焦土にわずか1カ月で真っ赤なカンナが咲いた。この事実を知った私は生きる勇気をもらい、物語にしたいと創作浄瑠璃を作りました。そして、須坂にカンナ街道があることを知り、田辺さんと巡り会いました。田辺さんに球根100株の購入を申し出たところ、趣旨に賛同していただき、1,000株も寄贈していただきました。須坂からいただいた善意の球根は広島の子どもたちが見事な花を咲かせ、長崎・沖縄・東京・大阪・鹿児島・兵庫・三重そしてフランスで咲いています。カンナを平和のバトンにしたい、世界中の人の心に平和の花を咲かせたい、須坂から世界に発信したメッセージを一緒に伝えていきましょう」と呼び掛け、大きな拍手が送られた。
 聴講した須坂市南原町の森川紀代子さんは「カンナのエピソードを初めて知り、とても感動しました。浄瑠璃の演奏も素晴らしかった。もっと多くの人に知ってもらいたいですね」と感激した様子。会場には日本文化に関心のあるフランス人の姿もあった。
 アンケートには「田辺さんの偉業。生きていればどんなに喜んだか」「須坂の誇り。須坂の柱となる活動にしてほしい」「平和を改めて考えるきっかけになった。子どもたちの平和学習にもなる」などの意見も寄せられた。

 

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