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【競歩・荒井広宙選手】日本選手権2年ぶり優勝~五輪メダリスト貫禄(2017.04.22)

 五輪メダリストの貫禄を示す歩きだった。

 16日に石川県輪島市で行われた日本選手権50km競歩。世界選手権の代表選考会を兼ねたレースで、ライバル選手たちが次々と脱落する中、小布施町大島出身の荒井広宙(ひろおき)選手(自衛隊体育学校)は落ち着いたレースを展開。中盤から2人に絞られたトップ争いを制し、両手を上げて笑顔でゴールテープを切った。
 「思った以上に体にくる粘りのレースだった」。そう振り返るように、強風などによる気象条件の悪さに苦しんだ。終盤はペースが落ちてタイムこそ伸びなかったが、世界選手権の切符をつかみ「ほっとしている」と胸をなで下ろした。
 日本選手権の歴代優勝者4人が顔をそろえ、激しい戦いが予想された。だが代表権争いの中心と考えられていた谷井孝行選手(自衛隊体育学校)と森岡紘一朗選手(富士通)は共に途中棄権。
 「想定外」の展開にも、自身は序盤から安定した歩きで先頭集団をキープ。22kmすぎに集団のトップに立つと、その後は丸尾知司選手(愛知製鋼)を引っ張る形で周回を重ねた。38km付近で徐々に引き離し、最後は約2分の差をつけてフィニッシュした。
 3月下旬に右足を故障。2週間ほど練習量を落とし、レース直前の調整に狂いが生じた。もちろん不安はあったが、故障する前までは順調だったとし「大きなダメージではない」。これまで練習で積み重ねてきた自信は揺るがなかった。
 リオ五輪で銅メダルを獲得し、大きな注目を浴びて臨んだレースで見事に勝ち切った。メダリストになったことで「レース中でも冷静に物事を判断できるようになり、自分を客観的に見れるようになった」と精神的な成長を口にする。
 4度目の世界選手権出場を決めたが「そこで喜ぶとかはない」ときっぱり。納得していないタイムにも「ここがピークではない。あとは上がっていくだけ」と先を見据える。
 五輪後は気持ちが緩み「テンションが上がらない日が多くなった」のが本音。そんなときでも「淡々とやるべきことをやる。モチベーションに左右されてはいけない」。その姿勢で日々の練習と向き合い続ける。
 世界選手権の舞台は8月のロンドン。「おそらく気候は涼しくて高速レースになる。五輪でメダルを取った者として恥ずかしくない結果を残したい」。五輪に続く表彰台を目指し、今夏も世界の強豪に戦いを挑む。

 

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