町民ら約200人が参加し、リオデジャネイロ五輪の銅メダルに続く快挙を祝福。荒井選手が2020年東京五輪に向け「一年一年しっかりと準備を重ね、金メダルを取れるような実力を付けて臨みたい」と決意を示すと、参加者が熱いエールを送った。
式典で荒井選手は、50kmの日本チームをけん引したレースを振り返りながら、現地やパブリックビューイング(PV)での町民の応援に「銀メダルを取ることができて少しは恩返しができたかなあと思う」と語った。活躍が光る日本の競歩については「さらにお家芸になっていく可能性が高い。注目してほしい」と呼び掛けた。
市村良三町長は「(レース)当日は迎え盆だった。ご先祖様まで含めて小布施じゅうが喜んだ。夢と希望と勇気を与えてくれた」とたたえた。
祝賀会では、荒井選手が参加者と気さくに会話をしたり、サインや記念撮影に応じながら和やかに交流。最後は競歩の歩きを披露して会場を盛り上げた。
山崎テル江さん(75、中扇)は「感動がよみがえる。荒井選手は謙虚で親しみが持てる」。栗ガ丘小5年の原山愛莉さん(横町)は「小布施の誇り。これからも応援したい」。現地で声援を送った滝口文雄さん(74、中央)は「町に活力を与えてくれる」と喜んだ。
大学時代から荒井選手を指導している恩師の内田隆幸さん(71)は、教え子の成長に目を細め「彼には世界記録を目指すように言っている。そうすればおのずと(東京五輪での)金メダルが近くなる」と期待。父康行さん(68)もあいさつで「3年後には東京五輪がある。最高の結果を出してくれると思う」と話した。
終了後、荒井選手は本紙の取材に、町民の応援が日々のモチベーション(動機づけ)になっているとし、「今回も町民の皆さんの温かさを感じることができ、東京五輪に向けて気持ちの充電もできた」と笑顔を見せた。