12日にはセミナーの最終回を須坂商工会議所で開き、決算報告書をまとめ、利益の一部を「税金」として須坂市に寄付した。
この事業は、商売体験を通して経済の仕組み、お金の大切さ、商売の楽しさ・難しさを知ってもらうと共に、「自分たちで考え、決定し、行動する」ことを学んでもらうもの。
5人前後で編成したチームごとに仮想の株式会社を設立。2万円を元手に、市内事業所の協力を得ながら開発した食品や雑貨などのオリジナル商品をえびす講会場で販売し、出張販売をしたり、陳列方法を工夫したり、懸命に売り込んで、全チームが完売した。
その結果、12チーム合計で419,845円を売り上げ、利益の中から21,020円を税金として寄付することになった。
税金納付式では12チームの社長が登壇して「須坂市の発展のために役立ててください」と、三木市長に目録を手渡し、主催者や来賓が「皆さん、よくがんばりました。商売をする大変さや楽しさ、仲間とのチームワークなどたくさんのことを学んだと思います。この経験を今後に生かしてください」などとねぎらいと激励の言葉を贈った。
子どもたちには自分が稼いだお金として、1人約760円~約3,500円が分配され、うれしそうに受け取っていた。
クッキーやロールケーキを販売した日滝小6年生チーム「Smile日滝」で社長を務めた原山光羅(みら)さんは「飾り付けを工夫したり、大きな声を出して、みんなでがんばりました。みんなで楽しくできて、とてもうれしかった」と喜んでいた。