須坂新聞WEBサイト 須坂と小布施で小水力発電~米子川と松川支流で共に来春稼働へ
須坂新聞
今日は何の日
1月23日(火)
●電子メールの日
電子メッセージング協議会(JEMA)が1994(平成6)年に制定。「1(いい)23(ふみ)」(いい文・E文)の語呂合わせ。
求人情報
須高管内の求人情報
長野労働局や須坂市産業連携開発課の情報はこちらから
フォトサービス

須坂新聞モバイルページ
須坂新聞
ニュースヘッドライン
須坂と小布施で小水力発電~米子川と松川支流で共に来春稼働へ(2017.12.23)

 須坂市塩野町の長野エネルギー開発(上田正昭社長)は、米子町の県鳴岩砂防ダムを利用した小水力発電事業に取り組む。

 19日に関係者約80人が出席して発電所の起工式を行った。来年5月完成、6月上旬からの発電、売電を計画している。米子川の酸性水を、再生可能エネルギーに活用する。
 発電所は、市清掃センター西側の鳴岩ダムに取水口を設けて、右岸に沿って導水管で約400m下流に用水を引き込む。そこから約34mの落差を利用して、水車発電機を回して発電する。用水は米子川に戻す。
 最大出力は198kWで、年間発電量は141万kW時を見込む。一般家庭約300世帯の電力量に相当するという。発電した電力は中部電力に売電する。工事費は約3億6,000万円。
 起工式で上田社長は「市民に親しまれ、再生可能エネルギーによる地域おこしにも役立てば」と話した。
 長野エネルギー開発は、須坂水力発電(須坂市)、北條組(長野市)、協栄電気興業(同)、ミツワヤンマー(同)、鈴与マタイ(佐久市)の県内企業5社が出資して6月に設立した。小水力発電所や設備の設計、建設、運営などは各社が専門性を生かして、役割分担して行う。
 米子川での小水力発電は須坂水力発電(新井重夫社長)が4年前から、計画立案や水量調査などを行ってきた。今後、さらに米子川下流に小水力発電所を設ける計画もある。
   ◇  ◇
 高山村堀之内出身で県外で自然電力グループを創業した磯野謙さん(36)が小布施町の松川支流「十六ヶ郷用水路」で小水力発電所を建設する。来春の稼働を目指し、14日に現地で起工式を行った。
 上松川橋近くの高見澤コンクリート工場敷地内に、出力190kWの小布施松川小水力発電所を建設。750m上流から水圧管で用水を引き込み、落差14.4mの水流の勢いで水車発電機を回す。
 発電量は一般家庭300世帯分に相当するという。発電した電気は中部電力に売電する。年間発電量は117万kW時を見込む。将来は、発電した電気を町内で直接使う自家消費も検討する。事業費約3億円。県の補助事業に採用された。
 磯野さんは起工式で「小水力発電は今回が初。県内プロジェクトも初。小布施を一歩に長野発の自然エネルギーを増やしたい」と取材に答えた。
 同社は国内外の60カ所で太陽光や風力の大規模発電を実施。原子力発電所1基分の1,000メガワットの自然エネルギー発電を準備しているという。
 小布施町は5年前に住民学習会「小布施エネルギー会議」を立ち上げ、自然エネルギー導入の可能性を研究してきた。磯野さんは講師の一人。同町は自然エネルギーに不向きとされてきたが、信大の調査で太陽光と松川小水力の可能性が報告され、今回の事業化につなげた。
 市村町長は起工式で「エネルギーを自分たちで生み出す希望の一つ」と期待した。
 事業主体は同社が昨年、町に開設した長野自然電力合同会社。代表は磯野さん。小布施町と結んだ連携協定に基づいて発電事業を行う。設計コンサルタントは地域総合計画。施工はマツナガ建設。

 

TOPへもどる