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高校生が鉄道絵地図で特別展~須坂高3年の宮崎愛斗さん(2018.06.30)

 須坂市立博物館ボランティア会員で、須坂高3年の宮崎愛斗(まなと)さん(須坂市屋部町)は、30日、7月1日に開く同校りんどう祭で、自身が初めて企画した特別展を開く。

 大正と昭和に発行された長野電鉄の鉄道絵地図などを展示し、須坂の観光の移り変わりなどを紹介する。ボランティア会の活動を通して絵地図を知り、展示資料の収集や調査・研究するなどした。両日午前11時からギャラリートークも行う。
 鉄道絵地図は、地形絵図の上に、鉄道の路線を中心に沿線の観光名所や山岳、温泉などが描かれた鳥瞰(ちょうかん)図。裏面には観光名所の解説などが書かれている。主に鉄道会社が観光案内用に発行していた。
 特別展で展示する鉄道絵地図は、長野鉄道(長野電鉄の前身)が大正15(1926)年に、長野電鉄が昭和10年代(35~44年)に、それぞれ発行したもの。長野線と河東線の沿線を紹介している。市立博物館と市文書館が所蔵している。
 大正の絵地図は「臥竜山」「米子瀧」となっているが、昭和の絵地図には臥竜山の隣に竜ケ池、米子瀧は不動滝と権現滝が描かれるなどしている。大正の絵地図には、実際には開設されなかった、幻の駅も描かれている。
 宮崎さんは「大正に鉄道ができ、昭和に駅からの2次交通として乗り合いバスが運行されるなどしたことで、気軽に旅を楽しめるようになり、観光の概念が大きく変わった。臥竜公園や米子大瀑布も観光地として認知されるようになり、絵地図に大きく、詳細に描かれるようになったのだと思う。絵地図からはそうした時代の変化が分かる」と話す。
 特別展ではほかに、大正15年の長野線(権堂―須坂)開通時の時刻表や、記念の絵はがき、開通式の案内状などの資料も展示する。
 宮崎さんは市立博物館を訪れた際に、職員からボランティア会を紹介された。「自分の知らないことを知りたい。会員の方からいろんな話を聞きたい」と昨年8月に入会し、休日を中心に博物館のイベント運営などに協力している。
 もともと鉄道に興味があり、同会で活動する中で博物館所蔵の鉄道絵地図の存在を知った。関係資料などを調べ、「今とはまったく違う須坂の姿がみえてきた。多くの人に知ってもらいたい」とりんどう祭で特別展を開くことに。
 「歴史的背景を知るための資料研究や、絵地図を分かりやすく見せるための工夫など大変だったが、自分の調べたことを知ってもらえるのはうれしい」と話している。

 

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