須坂新聞



●栗ガ丘小完全統合50周年式典開催~“伸びゆく子” 育み半世紀

 小布施町の栗ガ丘小学校(児童595人)は11月25日、完全統合50周年記念式典を同校体育館で開いた。

 新型コロナウイルスの影響で、会場には6年生をはじめ一部の児童と教職員、来賓約170人が集まり、その他の児童らは各教室で映像を見て参加。当時の小布施小と都住小が統合して誕生した「栗ガ丘小」の節目を祝った。児童たちは「校歌のように未来を切り開く力を付けて伸びていく」と誓った。
 前田博展(ひろのぶ)校長は式辞で、学校入り口の植え込みに立つブロンズ像「のびゆく」や、校歌3番の歌詞の一節「伸びゆく子には夢がある」に触れ「小布施町の皆さんの子どもに寄せる願いが『伸びゆく』という言葉に込められている」と強調。児童に対し「夢を持って自分の足でしっかり立ち、自分らしく伸びていけるよう、気持ち新たに頑張っていきましょう」と呼びかけた。
 来賓の桜井昌季町長は「小布施町の子どもたちの心を育み、成長を見守り続けていただいたことに深く感謝する」。山﨑茂教育長は「何十年たっても栗ガ丘小で過ごした時間を懐かしく感じられるように、日常の何気ない出会い、活動や体験を大事に積み重ねて」とエールを送った。
 久保田賢幸PTA会長は「何か記念に残せるものを」と、PTAとして「弾季舞」のTシャツとリレーのビブス、パイプ椅子の寄贈を報告し、同校のさらなる発展を願った。
 児童たちも母校の節目に花を添えた。ともに4~6年生の有志でつくる合唱団と金管バンドが日頃の練習の成果を披露。合唱団は澄み渡る歌声を会場いっぱいに響かせ、金管バンドは明るく楽しい雰囲気の曲を演奏した。
 6年生と1~5年生の代表児童による呼びかけでは「50周年の伝統を私たちが受け継ぎ、これからも明るいあいさつが響き渡り、笑顔あふれる、そして思いやりのある栗ガ丘小を築いていく」と、力強く宣言。最後は全員で校歌を歌い、喜びを分かち合った。
 本紙の取材に副児童会長の山口侑真さん(6年)は「50周年の節目を6年生として迎えられてうれしい。大人になったときに懐かしいと思えるように、これからも思い出をどんどんつくりたい」と話していた。
 栗ガ丘小は1970(昭和45)年4月、小布施、都住両小が形式統合して誕生。小布施部と都住部の部制で始まった。新校舎建設に伴い、段階的に両部の児童が同じ校舎で授業を開始し、2年後の72(同47)年4月に完全統合した。昨年度までの卒業生は約7,600人。

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