須坂新聞



●【須坂高校】台湾の羅東(らとう)高校と5年ぶり交流

 長野県が受け入れを推進する訪日教育旅行で来県した台湾の国立羅東(らとう)高級中学の高校生109人が15日、須坂高校を訪れた。

 生徒たちは昼食を一緒に食べたり、日本文化の体験学習をしたりして交流を深めた。
 両校は2019年に姉妹校提携。コロナ禍の影響で近年はオンラインでの交流だったが、5年ぶりに対面が実現した。
 歓迎セレモニーの冒頭では、3日に台湾で発生した地震の犠牲者を悼み、黙とうをささげた。高級中学のある台湾の宜蘭(ぎらん)県では震度5強の揺れを観測したが、学校に被害はなかったという。
 歓迎パフォーマンスでは、須坂高の音楽部と生徒会執行部が日本語で高級中学の校歌を合唱。吹奏楽部の演奏、ダンス部の発表などもあった。
 台湾の生徒たちはお返しにダンスパフォーマンスを披露。スライドを使い、英語で台湾の紹介をした。
 昼食を食べながら交流した後、グループに分かれて、茶道、弓道、剣道、書道、ダンス、おやき作り、着物着衣体験などの日本文化を体験した。
 このうち、茶道体験では、浴衣姿の茶道部員が英語で歓迎した。説明を加えながらお点前を披露。台湾の生徒たちは部員にコツを教わりながら抹茶をたて、桜の花びらの形をした和菓子とともに味わった。「おいしいですか」と聞かれた台湾の生徒たちはそろってうなずき、満足した様子だった。
 取材に高級中学3年の男子生徒は「台湾で抹茶をたてたことはなく、初めての体験だった。慣れない正座は足が痛かった」。茶道部長3年の松田かんなさんは「言語が違うので、少し不安もあったが、交流できて良かった。台湾の生徒さんもみんな上手に、抹茶の泡をたてていた」と話した。
 須坂高2年生は今年11月の修学旅行で台湾を訪れ、高級中学の生徒たちと再び交流する予定だ。
 高級中学は14日に来日。5泊6日の日程で県内や群馬、東京を訪れた。訪日教育旅行については県観光スポーツ部と県観光機構が受け入れを進めており、4月は台湾、オーストラリア、ニュージーランドから7団体・約300人の学生が県内各地を訪問する予定。

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