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新規就農支援で里親に~須坂市野辺町の後藤文夫さん(2013.07.27)

 須坂市野辺町の農業後藤文夫さん(54)は新規就農を目指す4人の里親として、農業者として一人立ちするまでを支援している。

 後藤さんはブドウ150a、リンゴ130a。ほかにモモ、プルーン、アスパラなどを栽培。一帯は緩やかな扇状地で日当りや水はけが良く、果樹栽培には適している地域だが、若者の農業離れなどから後継者問題が深刻化している。
 そこで、後藤さんは「農業をやりたいと思っている人を受け入れて育てるしかない」と、県が推進している
新規就農里親制度を取り入れることにした。
 後藤さんは本格的に農業を始めて8年目。「私自身、知識も技術も未熟で研修生と一緒に勉強しているのが現状だが、基本を守って真面目に作ることが大切。いつも自分の子どもや孫に食べさせるつもりで栽培しようと助言している」と話す。
 例えば共同防除で残農薬を出さないようにしたり、リンゴのわい化栽培や、ブドウ棚を明るくして防除効果を上げることで農薬の使用量を減らすことができる。また、除草剤を使うのと、燃料を使って草刈りをするのとでは、どちらが安全で環境に優しいのかを考えて栽培する。「地道だが、その気持ち、積み重ねは必ず消費者に伝わると思う」という。
 日本は23日、TPP交渉入りしたが、「今後安い農産物が輸入されると農業経営は厳しくなると思う。だが真面目な日本人が作った農産物を食べたいという人は世界中にいるはず。実際に私の作った果物しか食べないという客も多くはないがいる。そうしたファンを今から少しずつ増やせば、先は明るいと彼らに話している。人材育成を図り、果樹栽培、食の大切さを伝えていきたい」と訴える。
  ……  ……
 後藤さんのもとで学ぶ有地康晃さん(38、南原町)は大阪府出身。大阪、神奈川の会社で働き、今年農業の道に入った。2年後の独立に向けて研修中。「農業は初めて。一から教えてもらっている。夢は作物を直接お客様に売ること。これからの農業は大変だと思うが、生産から販売まで行えることにやりがいを感じる」。
 渋谷光太郎さん(34、塩川町)は2年前に千葉県からやって来た。2年間研修して今春独立、高甫地区でブドウなどを栽培している。「須坂は全国有数の産地。今は大変だが、専門知識や技術を身につけたい。段取りが難しい。巨峰、ナガノパープルなど地元品種に力を入れている。いい物を作り、生活の基盤をつくりたい」。
 共に長野市出身で元会社員の山崎佐斗志さん(45、豊丘町)と山崎広子さん(41、豊丘町)は昨年から研修を受けている。山崎佐斗志さんは「農業はやったことが結果になる喜びがある。2年間しっかり学んで独立を目指したい」、山崎広子さんは「前向きに頑張って、家族で食べていけるようにしたい」。

 【新規就農里親制度】 平成15年に始まった長野県の制度。就農希望者の支援に積極的な熟練農業者を里親として登録し、就農希望者に紹介して農業研修をサポートする。
 県内に知り合いがなくても、里親が栽培技術の習得から、農地・住宅の情報提供、就農後の相談までをマンツーマンで支援する。これまで200人以上が就農の夢を叶えた。里親は380人が登録している。

 

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