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フォーラムで須坂の町並み考える①~時代に合わせた保存活用を(2018.07.21)

 須坂市と市教育委員会は14日、市中央公民館で「信州須坂の町並み魅力再発見フォーラム」を開いた。

 建築の専門家などがパネル討論を行い、現在の社会に合わせた須坂の町並みの保存・活用の仕方などについて語り合った。
 須坂市は、中心市街地を中心に、土蔵造りや大壁造りなどの歴史的建物や町並みが残っている。一方で、1988、89年の調査で対象となった歴史的建物375棟が、2010年の調査では200棟に減少し、空き家も少なくなかった。
 市は一層の保存・活用や地域活性化を図るため、中町交差点を中心に一帯を、国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)選定を目指している。昨年11月に保存対策調査委員会を設置し、調査を進めている。市民に須坂の町並みの魅力を知ってもらい、機運を高めるため同フォーラムを開いた。
 パネル討論では、保存対策調査委員で、信州大学工学部建築学科助教の佐倉弘祐さんが空き地の活用を提案。
「人が通り抜けられるようにするだけでも、さまざまなルートで目的地に行けるようになる。選択肢が増えると人はいろんな所を歩くようになり、町が魅力的になっていく。また、空き地をコミュニティーの育成の場にするなど。まずは空き地の活用で地域の人たちを盛り上げて、次に空き家の活用につなげては」とした。
 歴史的建物の保存の仕方について「古い建物を残しておくと、近隣の歴史的価値があるとは言い切れない建物でも、そこに価値を見出して活用する若い人たちがいる。『完全に保全する建物』『ある程度自由に活用してもいいレベルの保全すべき建物』など、いくつかのレベルに分類して保全すると面白い動きが、より出てくるのでは」と話した。
 保存対策調査委員で信濃伝統建築研究所長の和田勝さんは、市旧小田切家住宅や市旧園里学校などの歴史的建物の修復を手がけた経験を踏まえて、職人の重要性を指摘した。
 「旧園里学校の修復は壁や屋根瓦、土台のぼたもち石積みなど、職人の技術が必要な仕事が多くあった。歴史的建物は職人がいないと残せない。最近は職人がいないため壊されてしまうこともある。行政も民間も、職人を育てるために、仕事を定期的に依頼する必要がある」と話した。
 歴史的建物を活用して、中心市街地でゲストハウスを経営する山上万里奈さんは、若者を中心に空き家を活用して、商売をしたいという相談を受けることが増えているという。
 「使える空き家がなかったり、紹介できる物件が少ない。若者の空き家活用の仕方もさまざま。市の補助制度も、そうしたニーズに対応できるようにすべき。歴史的建物を残すことは大事だが、残してどう活用するかが大事」と訴えた。

 

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