2011年の優勝、12年の準優勝に次ぐ好成績を収めた。大会は都道府県代表47チームが出場し、学科と実技テストで成果を競った。
7月の県大会で10連覇の金字塔を打ち立てた高山小は、09年の全国大会初出場から10年連続で出場。おととし、昨年と8位入賞が続いていたが、それを上回る結果を残した。
8日夜に村役場で開いた報告会で、小林暢(とおる)校長は「大きなプレッシャーを含め試練はあったが、それをチームみんなで乗り越えた成果だと思う」と報告。出場した選手4人もそれぞれあいさつし、「今までの大会よりも心に残るいい思い出になった」などと振り返った。
山岸信之監督は、集大成に懸ける4人の強い気持ちが生んだ結果とした上で、周囲の応援や支援が「選手たちの心の中に生きていた。それが力になったと思う」と感謝した。
内山信行村長は「高山村に大輪の花を咲かせてくれた。村民みんなが喜んでいる」と祝福した。
取材に主将の飛田君は「プレッシャーや緊張に打ち勝てた」とし、日本一に届かなかった悔しさをにじませながらも「最低限の目標(7位以内)は超えられた。やり切った」と胸を張った。県大会で4位にとどまった個人でも3位入賞を果たし「県大会の悔しさを晴らせた」と語った。
山岸監督は、6年生が自転車クラブで活動を始めたときに工事で学校の体育館が使えなかったり、女子3人のうち2人はマネジャーだったことを振り返り「たたき上げのチーム。4人で必死に育ち合った」と強調。
これまでは本番で実力が発揮できなかったというが、伝統を継承するため純粋に向き合ってきたとし「まとまりのあるいいチームになった。この結果は想像以上」。チーム一丸でつかんだ大きな成果の喜びをかみしめた。
〔高山小自転車クラブ〕▽選手 主将・飛田晟吾=6年、緑ケ丘 清水咲良=6年、千本松 藤沢美桜=6年、緑ケ丘 片桐妃南=6年、宮関 黒岩りん=4年、蕨平▽マネジャー 片桐美奈=5年、宮関 佐藤友利=4年、二ツ石 藤澤昊平=4年、二ツ石▽監督 山岸信之