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【旧須商同窓会】旧須商校舎後利用を要望~一角に産業歴史資料館を(2018.10.06)

 旧須坂商業高校同窓会などは9月28日、一部を除いて空き状態となっている校舎の後利用に関する要望書を県教育委員会に提出した。

 校舎を保存して、その一角に同校の創立に関わった製糸業が須坂を発展させた歴史や、産業を支える人材育成に貢献した同校の関連資料などを展示する産業歴史資料館の設置を求めている。校舎の後利用については現在、県教委が活用法の検討を進めている。
 要望書は、同窓会長の荒井清治さん(74、須坂市下八町)と同校創立者の越泰蔵ら越家一族を代表して、泰蔵の父親で「製糸王」と呼ばれた越壽三郎のひ孫にあたる越宏一さん(東京都)の連名を明記して提出した。
 荒井さんは取材に、明治から昭和初期にかけて栄えた須坂の製糸業は「須坂の原点だと考えている」とし、越家一族や、壽三郎が経営した山丸組製糸関連の遺産を後世に伝えていくことは「須坂や須高を語る上で欠かせない」と強調。
 要望書では、1926(大正15)年に須坂商業学校(旧須商の前身)を設立した泰蔵が、英語や実学などを重視した先進的な教育で産業発展の人材育成の礎を築いたことにも触れ、今も残る設立の思いをつづった「趣意書」をはじめ、顧問の一人で実業家の澁澤榮一の肖像画、生徒が学習で使った教材機器類、多くの沿革資料などは「歴史的文化遺産」と主張している。
 旧同窓会などは、これらの関係資料館と、機織り・織物・染色が体験できるワークショップコーナーの設置を要望。荒井さんは「次代を担う子どもや若者に歴史を伝えていくために校舎の一角を資料館として有効活用してほしい。校舎と共に(創立者の)越さんの思いも残したい」と話している。
 また、旧同窓会は須坂市立博物館基本計画策定委員会にも同じ趣旨の要望書を提出し、検討を求めている。
 県教委事務局高校教育課によると、校舎については須坂市とも相談しながら活用法を検討しているという。昨年12月に須坂創成高校の新校舎の供用が始まるまでは、主に創成高校須商キャンパスとして使用していた。
 校舎は共に鉄筋コンクリート造4階建ての北校舎(1985年建設)と南校舎(84年建設)がある。南校舎1、2階が県長野養護学校高等部すざか分教室になっているほか、グラウンドや体育館などは創成高校の部活動などで使用している。

 

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