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みそ製造で「信州の名工」に~塩屋醸造の小林さん(2018.11.10)

 平成30年度「信州の名工」(卓越技能者知事表彰)の「みそ製造工」に塩屋醸造(須坂市新町、上原吉之助社長)の小林秀久工場長(59、須坂市小島町)が選ばれた。

 表彰式は13日に県庁講堂(長野市)で開かれる。昭和56年9月の入社以来、35年を超える製造実績と品評会等に入賞する高い技術力が光る。「名工の名に恥じないよう研さんを重ね、健康にいい醸造で社会に還元していきたい」と話す。
 高水みそ業界のうち須坂市内では2人目。工場長就任25年。全国味噌(みそ)工業協同組合連合会の「優秀技術者表彰」を4回(平成6、10、14、22年)受けた。平成17年には優秀技術者県味噌工業協同組合連合会理事長表彰「信州みその名工」にも輝いた。
 同社の創業は江戸時代にさかのぼる。みそ・しょうゆの伝統的醸造蔵を蔵見学やみそ造り体験に開放し、子供から大人まで楽しめる「蔵のまち須坂」の拠点として、昭和の終わりから、まちづくりの先駆をなしてきた。
 小林さんは小布施町山王島出身。須坂高校を卒業後、予備校・アルバイト時代を経て22歳の時に入社。山岸儀司前工場長(故人)の下で仕事を教わり、30代半ばで現場責任者から工場長に就いた。
 先代衛社長(故人)から「みそ造りと同じくらい、お客さんを大切にした商売をと心構えを教わった。伝統の蔵がみそを育てる。丁寧な仕事とおけ、蔵、景色や蔵の案内を含めて塩屋のみその味ができると教わった」。
 現社長も「みそを育てる蔵は建物でなく、みそを造る道具」と。
 工場長は、笑顔とおもてなしの心を大事にして面白い解説を聞かせる案内人だが「じかにおけを見て、香りをかぎ、みそ汁を試食すると見学者の疑問は解けていくようだ」。
 前工場長らに教わったみそ造りは「分かるまでに3年かかった。こつは少しずつ教えてもらったが、見て覚えることが基本。今まで何見てきたーと厳しい面もあった。すぐに分からないことが逆によかった。この仕事は結果的に自分に合っている。基本の造りを知った上で工夫をした。講習や研修にも出してもらい感謝している」
 「みそは愛情込めて毎日様子を見ることが欠かせない。色を見、香りをみると、まだだよーと応えてくれる。みそは人なり。気持ちが穏やかでないといいものはできない。忙しくても手を抜かない、衛生を心掛ける…」
 「醸造技術を極めるところまで至っていない。一人前と思っていない。会社や同僚や同業者、家族の応援に感謝し、後進の育成に尽くし、みその良さを広めたい」と話す。

 

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