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「盆栽」求めて外国人観光客が訪問(2018.11.23)

 日本文化の一つ『盆栽』は、外国人観光客に大人気のようだ。

 奈良や京都、三重などを観光し、名古屋から長野へ入ったオーストラリアの盆栽愛好家6人は13日、須坂市幸高町の松山園(しょうざんえん)を訪問。日本の四季を感じさせる数々の作品を鑑賞し、写真におさめたり、味わい深い枝の作り方を学ぶなどした。
 訪れたのは、オーストラリアで盆栽アーティストとして活躍し、指導にも力を注ぐベネットめぐみさん(シドニー在住)とその仲間たち。ベネットさんは日本文化の普及に寄与したとして、2007(平成19)年に日本の外務大臣表彰を受けている。松山園の4代目園主で女性盆栽師の山本千城子(ちやこ)さんと親交があり、今回の18日間のツアーに、山本さんと再会する行程を組み込んだ。さらにこの後、国内のいくつかの盆栽園も巡るという。
 園内ではそれぞれに盆栽を見てまわり「ビューティフル」としきりにカメラのシャッターを切っていた。エレン・ジェンキンスさんは、五葉松やカリン、ムラサキシキブなどに目をやり「どれも魅力的」と感激した様子。
 山本さんが手掛けるのは、明治時代(祖父)からの盆栽を受け継ぎつつ、現在では実生から小さく育て、味わいのある枝ぶりで老熟させていく技法を中心としている。
 一般的に行われている針金かけによる樹形づくりや、早く大きく育てる理念とは異なるため、「根が張ってきたら今より小さな鉢に植え替える。小さい姿のまま10年我慢」などの説明と実演に「用土は同じでいいの?」「肥料は?」など、ベネットさんを介して質問が飛び交った。
 直根を残し、上の根を切る作業を体験したサリー・クリスマスさんは「こんなに小さな盆栽は初めて。直根を切らない方法も珍しい」と驚きの表情を見せた。
 ベネットさんによると、オーストラリアはガーデニングが盛んで、盆栽は子どもから大人まで幅広く人気という。また「オーストラリアは暑い時期には40度を超え、とてもドライ。山本さんの方法が実際にできるか、まずは私も試してみたい」と話した。
 今年8月にはイギリスの公共放送局BBC(英国放送協会)が、世界各地の儀礼や人、自然といった壮大なテーマに迫るドキュメンタリー番組の中で、山本さんと盆栽園を紹介。その影響もあってか、別の日にはイギリスからも訪れた。
 山本さんは「年間を通じて海外から訪れる人は徐々に増えている。若い人も多い。せっかく遠くから来てもらっても、須坂に滞在する時間が短いのが残念。盆栽スピリットを感じてもらうために、豊かな自然とおいしい食事をのんびり楽しんでもらえるような受け入れ態勢を、多方面と連携し考えていければ」と話している。

 

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