2011年9月29日生まれの7歳。同園が13年12月から飼育しているメスの「ココア」(13歳)との繁殖を目的に千葉県の貿易会社、川原鳥獣貿易からやって来た。
飼育担当の森山絵梨さんによると、オスのラマは体長約150cm、体重約120kg、体高約120cm。体毛はメスの茶色に対し、顔近く以外は白色。「人懐っこくておちゃめな性格」のようだ。昨年12月25日に仲間入りし、来園者の餌やり体験も始めている。
ラマはラクダの仲間。南米大陸の標高2,300~4,000mの高地に生息する家畜で、大きな目と長いまつげ、左右に割れた上唇などが特徴。嫌なことがあると唾を吐く習性もある。県内の動物園で飼育しているのは同園のみという。
2匹の相性はまだ分からないというが、「来年か再来年には赤ちゃんが生まれてくれたら」と森山さん。オスは人懐っこいことから、獣舎外で来園者と触れ合う機会もつくりたい考えだ。「ラマを間近で見てもらいたい」と話している。
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一方、アカカンガルーでは昨年メスの「おとひめ」(4歳)のおなかの袋から顔を出した子どもがすくすくと成長中だ。袋の外に出て過ごす時間が長くなり、昨年末には性別がオスと判明。愛らしい姿が来園者の注目を集めている。
飼育担当の松本妃華さんによると、昨年11月11日に初めて袋から顔を出している子どもを確認してから2カ月ほど経過。体長は50cmほどで、リンゴなどの餌も食べるようになり離乳が始まっている。
日に日に袋から出ている時間が増え、ほぼ一日中袋の外で過ごすことも。「獣舎内を楽しんで走っている。男の子という感じ」と元気いっぱいのようだ。3年ほどかけて成獣になるという。
松本さんは「来園者の皆さんと一緒にカンガルーの成長を見守っていきたい。母親のおとひめが人懐っこいので似るかもしれない。かわいがってもらえたら」と話している。