須坂新聞WEBサイト 小布施でスラックラインW杯 観客1万人~空中の大技 自由自在
須坂新聞
今日は何の日
10月20日(日)
●新聞広告の日
日本新聞協会が1974(昭和49)年に制定。「新聞週間」(15日~21日)の中で覚えやすい20日を記念日としました。
求人情報
須高管内の求人情報
長野労働局や須坂市産業連携開発課の情報はこちらから
フォトサービス

須坂新聞モバイルページ
須坂新聞
ニュースヘッドライン
小布施でスラックラインW杯 観客1万人~空中の大技 自由自在(2019.09.21)

 二点間に張られた幅5cmのラインの上を跳びはねながら、空中で自由自在に体を操り、磨き上げた技をつないでいく―。

 15日、小布施町で開かれたスラックラインの技を競うワールドカップ(W杯)「2019スラックラインワールドカップジャパン・フルコンボ」。会場の小布施総合公園(大島)には約1万人(主催者発表)の観客が詰め掛け、世界屈指の競演に沸き返った。地元開催のW杯を制した木下晴稀(はるき)さん(19、伊勢町)は「ラインに乗っているときも歓声が聞こえて力になった」。表彰台の一番上に立ち、満面の笑みを浮かべた。
 大会は、動画投稿による予選(10カ国・83人エントリー)を経て、日本、米国、ブラジル、ペルー、チリ、スペインの6カ国から17人が出場した。本戦は、1人90秒間の演技(2回)で競い、準決勝(17人)と決勝(8人)を戦った。
 高さ2.1m、長さ22mに張られたラインを使い、前や後ろに宙返りしたり、体にひねりを加えたり多彩な技を繰り出した。大技や連続技の「コンボ」が決まるたびに歓声が上がり、会場は選手と観客の熱気に包まれた。
 地元小布施町からは3人が出場。優勝候補の一人として臨んだ木下さんは、戦略を練って高得点を獲得した。初優勝を飾り「練習通りにできれば優勝できると思っていた。楽しめたことが良かった」。心残りは一度もラインから下りずに技をつなぎ続ける「フルコンボ」が達成できなかったことだが、前回6位の雪辱を果たし「自分を褒めてあげたい」と喜びに浸った。
 栗ガ丘小6年の林映心(えいしん)君(雁田)は、小学生ながら7位入賞。コンボをつなげる持ち味を生かし、前回のベスト16を上回った。「少し失敗もあったけどうれしい。もっとすごい技ができるように頑張りたい」と語った。
 初出場した小布施中2年の田中健介君(福原)は、決勝進出こそ逃したが「力は出し切れた」。今後は木下さんのように「フルコンボを狙えるレベルになりたい」と誓った。
 会場では大勢の観客が声援を送り、選手を後押し。小学3年の阿部ひなのさん(中野市)は、海外選手の演技を見て「日本の選手と違う感じがした」。地元の竹本千夏さん(東町)は「世界の選手たちの演技が見られて感動。(スラックラインを自身の)子どもにもやらせてみたいですね」と話していた。
   ◇  ◇
 同町でのW杯開催は、2017年に続いて2回目。地元関係者の目標は、28年ロサンゼルス五輪での正式種目化だ。そのために必要とする“新たな世界基準”の確立に向け、大会では独自に開発した競技ルール(技の難易度やコンボなどの合計得点)や採点システムを採用。運営体制づくりにも力を入れた。
 米国選手のマーティン・エルナンデスさん(25)は、ルールに対する戸惑いを口にしながらも、自身が出場してきた大会の中で「一番組織された大会だ」と評価した。
 主催した一般社団法人「スラックライン推進機構」代表理事で実行委員長の林映寿さん(43、雁田)は「観客の皆さんがすごく喜んでくれた。初めて見た人でも楽しめる」と、改めて競技の魅力を強調。「ルールは新しいものなので浸透するには時間がかかる」としつつ、さらに改良を加えて「海外でW杯の開催も夢の一つ」と思いを膨らませていた。

 

TOPへもどる