須坂新聞WEBサイト 須坂市防災講演会~町挙げて準備・訓練「福住町方式」を聞く
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1670(寛文10)年、日本の土木史上重要な意味を持つ箱根用水が完成しました。湖尻峠に約1200メートルのトンネルを掘って、芦ノ湖の水を富士山麓の数か村に導く用水で、深良村(現在の裾野市)名主・大庭源之丞らが中心となって5年かけて完成させました。
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須坂市防災講演会~町挙げて準備・訓練「福住町方式」を聞く(2020.01.25)

 須坂市は18日、防災講演会を消防本部大会議室で開いた。

 講師に大内幸子さん(宮城県仙台市宮城野区福住町町内会副会長で防災・減災部長)を招いた。約100人が出席。講師は「避難所運営がうまくいく所は、日頃地域と学校のつながりがしっかりできていて、女性リーダーがいる所だ。普段準備や訓練をしていないことは、非常時でもできない」と説明した。
 講師は仙台市地域防災リーダーでせんだい女性防災リーダーネットワーク代表。消防庁の「災害伝承10年プロジェクト」語り部。1.東日本大震災(平成23年3月)2.関東・宮城集中豪雨(平成27年9月)3.台風19号(令和元年10月)―の際に住民の避難誘導や避難所運営に携わった。
 福住町(約650世帯、1,500人)は市の北東部。七北田(ななきた)川と梅田川に挟まれた新興住宅地。台風や豪雨による水害が多発する地域で災害の経験が「自分たちの町は自分たちで守る」という「福住町方式」を生み出す原動力になったという。
 住民や要支援者の名簿を管理し、「防災自主管理マニュアル」に基づいて町内全員参加型の防火・防災訓練などを展開している。
 講演会の演題は「地域防災の取り組みと活動~災害に備えて」。
 昭和61年8月5日の台風10号襲来の際は、402mmの雨に見舞われ仙台市で死者5人、床上・床下浸水32,975戸を記録した。
 「私たちの地域は人的被害はなかったが、内水被害に。受援体制ができていなかった。ボランティアが入ってきて1万円頂きます、などが横行していた」
 これらを機に、日本一災害に強い町内会をつくろう―と平成15年に自主防災活動を始めた。危険箇所の地図作り、重要支援者の名簿作成、災害時の役割分担を盛り込んだ「防災マニュアル」作成、備蓄倉庫(防災用品、防災食)の管理、市内外の団体と「災害時相互協力協定」を結んだ。
 「浸水地域に行政は入って来られないので行政に頼らない災害対策を進めていった」
 町内会長は1人だが副会長は11人、執行部役員は34人。町内重要支援者1人に3人を割り当て、安否確認はスムーズにできた。
 東日本大震災では、すぐに災害緊急対策本部を立ち上げ、避難所(福住集会所と高砂小)を開設。2カ所を行ったり来たりした。
 「私たちは自然災害を防ぐ防災はできないが、軽減する減災はできる。全国どこでも災害が起きる時代。他人事でなく自分事と思わないと危ない。危機意識を持ち助け合い、乗り越えて」と訴えた。

 

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