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1670(寛文10)年、日本の土木史上重要な意味を持つ箱根用水が完成しました。湖尻峠に約1200メートルのトンネルを掘って、芦ノ湖の水を富士山麓の数か村に導く用水で、深良村(現在の裾野市)名主・大庭源之丞らが中心となって5年かけて完成させました。
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【須坂創成高】全国造園デザイン競技で文科大臣賞~個人特別賞2人(2020.02.08)

 第46回全国造園デザインコンクール(日本造園建設業協会主催)で、須坂創成高校環境造園科緑地計画コースの湯浅舞有子(まゆこ)さん(3年、小布施町山王島)と北澤珠奈(しゅな)さん(3年、長野市若穂保科)が、それぞれ特別賞に輝いた。

 ほかに3人が入選と佳作に入り、計5人が好成績を収めた。同校は、最も優れた高校に贈られる文部科学大臣賞も受賞した。第41回(2014年度)に前身の須坂園芸高が受賞して以来5年ぶり。創成高としては初めて。
 住宅庭園部門に応募した湯浅さんは、日本造園学会会長賞を受賞。「AIを使った快適空間~夏涼しく冬鮮やかな庭~」をテーマに、先端技術のAI(人工知能)を導入した庭を提案した。
 農業にAIが活用されていることに着目し、庭の管理に応用。剪定(せんてい)や病害虫予防に生かし、素人でも管理しやすい庭を設計した。景観も重視し、夏は水を流した川を、冬は水を止めて川の溝に花鉢を並べた「花の川」で彩るアイデアを盛り込んだ。
 湯浅さんは、AIの導入について「管理が大変ということで新築住宅の庭に樹木を植えない人が増えている。それをどうにかしたかった」と説明。
 庭に設置したセンサーやカメラの「効果的な配置を考えるのは大変だったけど、自分の中では最高のデザインができたと思っていた。評価してもらえてとてもうれしい」と笑顔で語った。
 街区公園部門に応募した北澤さんは、全国農業高校長協会理事長賞を受賞。「みんなの公園」をテーマに、障害の有無に関係なく、子どもらが同じように遊べる公園をデザインした。
 ユニバーサルデザイン(UD)のブランコや滑り台などの遊具を敷設したり、誰もが同じ目線で会話や休憩ができるベンチ、花壇(レイズドベッド)も設置。遊具の下や周囲はゴムチップで舗装し安全性にも配慮した。
 「何か社会に貢献したかった」と北澤さん。「インクルーシブ(包括的)」をキーワードに、海外に多かったというUD公園の実例などを参考にしながら、「自分の考えられる範囲でデザインに取り入れた」。
 当初はデザイン案が決まらず苦労したが、作品が完成し「こんな公園があったらいいなと納得できた。特別賞を取れると思っていなかったので本当にびっくり」と話した。
 同コンクールは、造園デザインと製図技術の向上を目的に1974年から開催。高校生、大学・一般の部があり、課題は▽住宅庭園▽街区公園▽商業施設▽実習作品―などの部門で構成。今回は、全体で502点(高校生は38校から412点)の応募があった。
 同校からは3年生7人、2年生3人の計10人が挑戦。湯浅さんは、全作品の中で新たな技術開発に資する最も独創性や先進性のある作品として、北澤さんは、高校生の部で総合的に最も優れた作品として評価された。
 このほか、商業施設部門で岡本歩さん(3年)の「Zen Garden」が入選、街区公園部門で石原椋人さん(3年)の「災害回復を目指した公園」と、川住七海さんの「繋(つなぐ)~sustainable future」が佳作に選ばれた。
 指導した塩島淳志教諭は生徒たちの成果について、コンクールに臨むまでの過程(授業に取り組む姿勢)が土台になっているとし、「文部科学大臣賞は目標にしていた賞。生徒たちはとても頑張った」とたたえた。

 

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