前年と比べて発生件数は35件(19.2%)減少、死者は2人(66.7%)減少、負傷者は34人(16.6%)減少したが、昨年は発生後30日以内に事故が原因で亡くなった人が2人おり、須坂警察署交通課では一層の注意を呼び掛けている。
統計をまとめた交通課によれば、昨年の特徴として▽月別では最多が2月の16件、最少が8月の8件。2月は2年連続で最多となった▽曜日別では最多が火曜日の29件、最少が日曜日の14件。火曜日は2年連続で最多となった▽時間帯別の最多は午前7時台の20件、次いで午後5時台の19件▽交差点事故は70件(交差点内53件、交差点付近17件)で全体の半数近く(47.6%)を占めている。
事故の類型別では▽追突=56件▽出合い頭=34件、原因(違反)別では▽安全不確認=33件▽前方不注意=40件、第一当事者(当事者の中で一番過失が重い人)の年齢別では▽45~49歳=20件▽20~24歳=18件―などが多かった。
このほかの類型で、増加は▽夜間=9件増の43件▽高校生=4件増の9件▽飲酒=4件増の5件―など。減少は▽高齢者=27件減の55件▽高齢者が第一当事者=26件減の33件▽交差点=22件減の70件▽週末=13件減の29件―など。
ちなみに、人口に対する免許保有率は須坂市が73.4%、小布施町が76.2%、高山村が77.9%で、いずれも県平均(72.2%)を上回っている。
また、昨年の運転免許自主返納者は須高地区全体で300人。市町村別では▽須坂市=218人(75歳以上は保有者4,275人中166人が返納)▽小布施町=55人(75歳以上は保有者1,030人中40人が返納)▽高山村=27人(75歳以上は保有者622人中23人が返納)だった。
交通課では「数字上は発生件数、死者、負傷者とも減少したが、死者は発生から24時間経過後30日以内に事故が原因で2人が亡くなっており、実質3人とも言える。飲酒運転や夜間の事故なども増加しているため、さらなる対策を講じていきたい。運転者も歩行者も交通ルールやマナーを守り、安全な交通社会の実現にご協力を」と呼び掛けている。