たかやま保育園内に設置している子育て支援センターに専用スペースが確保できない状況が続いていることから、チャオルを改修してスペースを拡充。子育て環境を充実させた。
村教育委員会によると、前年度事業で整備した新施設は、チャオル内の厨房や会議室を広さ約160平方メートルのワンフロアに改修した。カーペット敷き。相談室や遊具置き場、授乳室などを備える。施設西側には専用の出入り口も設けた。
たかやま保育園内に設置している既存の子育て支援センターは、保育園の3歳未満児数の増加により、保育室として使用せざるを得ない状況が続いている。主な事業はこれまで、チャオル内の「ふれあいホール」を借りて対応していたことから、新たに専用スペースを確保した。
1日、関係者約15人が出席して開いた開所式で内山信行村長は、「子どもたちの遊ぶ姿が目に浮かぶ。この場所は自然が非常に豊か。自然に親しみ、心豊かな子どもたちに育ってくれると思う」と期待を寄せた。
子育て支援センターは、おおむね10歳までの子と親などが利用対象。職員は従来通り2人体制。開所に伴い、妊産婦期から18歳までの子を持つ親などを対象とした「子育て世代包括支援センター」も併設し、保健師1人が常駐する。
村は子育て支援センター整備に向けて、おととし5月に整備検討委員会を設置。昨年2月に提言を受け、新施設を整備した。
改修事業費は約2,830万円。施工は中沢工務店(須坂市)と松本木材(高山村)による特定建設工事共同企業体。設計監理は宮本忠長建築設計事務所(長野市)。
なお、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、当面の間は電話での相談業務のみとし、施設利用は見合わせている。