5月末までは分散登校などで感染リスクを減らしながら学習機会を確保し、通常授業の再開は6月1日からを予定している。
市内3校のうち須坂高校(722人)では1年生が月・木曜、2年生は火・金曜、3年生は水・土曜に登校日を設定。生徒を午前と午後の半分に分け、それぞれ40分の授業を4コマ実施している。
授業の再開にあたっては感染予防として、全ての生徒と教職員にマスクの着用を徹底したほか、3密(密閉・密集・密接)を避けるために、教室の扉や窓を全開にして換気したり、生徒たちは市松模様のように前後左右の席を空けて座るなど配慮した。また、教職員が1日1回以上、校内の各所を消毒、生徒たちには小まめな手洗いやうがいなどを呼びかけている。
新津志保美教頭は約3カ月の学びの空白があったことを懸念し、「通常授業が再開したら、これまでのオンライン授業や配布した課題などで各生徒にどの程度の力が付いているのかを確認する必要があり、状況に応じては可能な範囲で補習なども考えたい」とする。
ただ、休校中や登校日以外に行ってきたオンラインでの授業は分からない箇所が繰り返し見られるなど生徒たちから好評だったことを挙げ、「オンライン(ICTの活用)にもメリットがあるので、今後も有効に活用したり、対面での授業にも生かしていきたい」と話している。