
見通しが悪かった交差点を改めたほか、道路の凍結を防ぐために地中熱を利用した無散水融雪施設も整備した。
村建設水道課によると、事業は13年度に測量設計などを行い、翌14年度から工事に着手。交差点のうち、南北に接する二ツ石前大崖線(工事延長約300m)は、食い違い交差を解消した。幅員11m(両側に幅2.5mの歩道)。
一方、東西に延びる勾配のある紫樋沢線(同約100m)は、スリップ防止対策で融雪道路にした。幅員10m(片側に幅2.5mの歩道)。融雪施設は、主に地中熱で温めた不凍液を地下の配管に流して循環させる「地中熱源ヒートポンプ方式」を採用した。役場駐車場東側に設備を設置した。
同課は道路改良にあたり、自然エネルギーを活用した融雪施設を備えたことを特徴に挙げ、「環境に優しい村づくりを進めている高山村らしい安全・安心な交差点になった」としている。
事業費は4億9,780万円。測量設計はしな測。施工は須加尾建設、ハヤシコーポレーション。工事費4億4,119万円。
この他、村は道路改良の関連事業として役場駐車場出入り口の改良なども行った。昨年4月から交差点には信号機も設置された。