
前年度比7.2%増、1995年の55億円超に次ぐ過去2番目の予算規模となった。初の予算発表に臨んだ桜井昌季町長は「台風19号、コロナ禍という2つの大災害から得た経験を踏まえて、子育て環境や高齢者福祉の充実、防災強化など生活基盤を固めて安心安全な地域づくりに取り組む」と方針を語った。
子育て環境の新規事業として、小・中学校の特別教室にエアコンを設置、計5,014万円を盛った。特別支援教育では相談体制、施策の充実を図る。
学習環境整備の新規事業として、トレーニングセンターの大規模改修工事に2,614万円、歴史民俗資料館の模様替えに116万円を盛った。まなぷらん(町生涯学習基本構想)の見直し、中学校部活動の地域スポーツクラブ活動への移行などを検討する(仮称)OBUSEスポーツ未来会議開催など。
福祉面では母子・子育て世代の心の相談支援体制の充実を図る。
産業創出の新規事業として、おぶせガイドセンター修繕工事に1,103万円を盛った。施設・環境整備の充実で観光案内、小布施文化の情報発信基地としての役割を強化。
防災面では災害被害を最小限に抑えるため国土強靭化計画を策定、千曲川河川敷で大型土のうを設置する。
歳入は町税が前年度比4.3%減の10億7,025万円。新型コロナウイルスの影響による減収を考慮。地方交付税は6.6%増の16億7,400万円。ふるさと応援寄付金は42.9%増の5億円を見込む。町債は14.5%増の3億3,420万円。