村石さんは、街区公園部門に応募。「Work from park」をテーマに、新型コロナウイルス禍によるテレワーク化に対応した庭を設計した。
公園内にテレワークスペースとなる平屋の建物を設置したのが最大の特徴。「緑が見えるスペースで仕事ができるようにこだわった。ガラス張りになっているので公園全体が見渡せる。屋上庭園は芝生にして休憩ができるようにした」
応募は昨年に続き2回目。「昨年より成長した。入選できてうれしい。本当に頑張って良かった」。造園デザインに挑戦したことが一つのきっかけで、卒業後は美術系の大学に進学して学ぶという。
畑山さんは、商業施設部門に応募。「コロナブレイク~希望の森を目指して~」をテーマに、コロナ禍の中でも安心して出掛けられる商業施設併設の公園をデザインした。
アミューズメント的要素を取り入れ、休憩しながらも楽しめる施設を考案。メインは複数の「ツリータワー」と、それを結ぶ通路「空中回廊」。「タワーを人に見立てて、人との距離が離れていても心がつながっていることを表現した」
応募は今回が初めて。「ようやく入選した実感が湧いてきた」。卒業後は就職する。造園デザインで学んだという「チャレンジ精神を仕事にも生かせたらいい」と話す。
同コンクールは、造園デザインと製図技術の向上を目的に1974年から開催。高校生、大学・一般の部があり、課題は▽住宅庭園▽街区公園▽商業施設▽実習作品―などの部門で構成している。
今回の応募は、全体で494点(高校生は42校から437点)。同校からは、3年生と2年生の計17人が応募した。