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旧上高井郡役所須坂市に譲渡/県宝視野に保存・活用(2006.04.08)

 県は31日付で、須坂市の要望を受けて須坂市常盤町の旧上高井郡役所の建物と土地約3,683平方メートルを無償譲渡した。須坂市は、今年度からスタートする「蔵の町並みキャンパス事業」等で活用することにしている。

 旧上高井郡役所は大正5(1916)年、郡役所建設に伴い旧須坂町議会が土地の寄付を決議、7年の開設と同時に土地を県に寄付した経過がある。
 建物の庁舎は大正6年の建設。平成3年に日本ナショナルトラストが行った調査では「本格的な木造洋風建築様式で、正面の左右両端の壁面をわずかに前方に突き出し、正面中央にペジメント(切り妻のこと)を施す手法は、大正前期の公共建築にしばしば用いられバロック的な建築様式の特徴をよく現し、長野県内に本格的な洋風木造の郡役所の建築は、旧上高井郡役所以外には存在せず、建築意匠(デザイン)は格調の高いもので、その点からも貴重な建築である」としている。
 建物は2階建てで、1階部分が増築され現在は延べ約770平方メートル。昨年9月中旬まで長野保健所須坂支所として使用された。その後、関係2団体が一部分を使用している。
 敷地内には、庁舎建物のほか、県の防災無線施設、郡町村会、共済クラブ等で使用していた木造の建物などがある。
 須坂市は、国のまちづくり交付金(18年度から5カ年で15億円を予定)を導入、蔵の町並みを生かした環境整備や公共施設の耐震整備等を行う計画で、今年度は郡役所の耐震工事等を予算化している。
 旧郡役所の建物は、信州大学、清泉女学院大学、県短期大学、長野高専の学生や研究者、商工会議所、町並みの会、市内の企業などが定期的に交流、講義や研究などで集まる「蔵の町並みキャンパス」拠点で活用する方針。
 また、付随施設を活用するなどして、須坂藩資料、製糸や鉱山関係などの産業遺産等をアーカイブとして収集、蔵の町並みキャンパスの学生、研究者や市民のまちづくり団体、歴史研究者等が利用できる施設として利用、蔵の町並み散策の観光スポットしての利用を検討している。
 さらに、生涯学習施設としても活用、市民ギャラリー、教室やミニコンサート等の多目的ホールとしての利用も検討していく。
 建築史等の専門家の間では、県の文化財(県宝)に値する等の評価もある。一帯は旧須坂藩の中心地を形成していたこともあり、市は敷地内に残る遺構等も調査して、県指定文化財の申請、中心市街地の活性化等も視野に保存・活用をしていきたい≠ニしている。

 

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