
老朽化するつすみ保育園とわかば保育園を統合・集約化して別敷地に建設し、町立保育所は現状の3園から2園にする。町内にある企業主導型保育事業所に加え、新たに民間事業者を誘致し、園数は現状と変わらない―などとする意見をまとめた。
検討委で決めきれなかった点も残るが、町教育委員会は保護者や保育士の要望なども踏まえ、本年度中に基本構想、基本計画を策定、2026年度中に基本設計、実施設計などを行う予定。27年から新園の建設工事に着手し、28年4月の開園を目指すとしている。
検討委は昨年10月にスタート。当初4回の予定だったが、町長交代のタイミングでさらなる熟慮に向け、7回まで延長した。各施設の現状と課題、人口推移、建て替えの比較など、多面的な議論を重ね、ある程度の方向性を導き出した。
それによると、町立の新園舎の定員は150~170人。建設敷地は今後選定する。花いっぱいの自然など町の特色を生かし、園児一人一人の個性を尊重する環境整備を目指す。また、保育士の働きやすい職場環境なども重視する。
6月中には民間事業者のサウンディング型市場調査を開始し、ニーズを把握したい考え。町教委は「まずは民間事業者から幅広いご意見をいただき、町民と一緒に考え、進めていきたい」と話している。
町立のつすみ保育園(定員120人)は1971年5月建築で54年、わかば保育園(定員140人)は82年3月建築で43年が経過している。認定こども園栗ガ丘幼稚園(定員160人)は築22年が経過しているが、将来的に長寿命化工事などを計画し、今後も利用する方針。