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消防小布施分署設計に住民の声反映して景観配慮の小布施ブラウンに(2025.07.05)

 小布施町の大宮透町長は2日の定例記者会見で、移転新築が計画されている須坂市消防署小布施分署の実施設計に言及した。

 住民らから景観や眺望への配慮を求める声を受け、4回にわたる建設検討委員会で見直しを図ったとし、最終段階のパース図を公開した。予定通り、庁舎西側の駐車場で本年度中に着工、2026年度中の竣工(しゅんこう)を目指す。建設の経費を盛った本年度一般会計補正予算案を12月会議に提出する見通し。
 地上3階。当初の設計から中2階の倉庫をなくし、建物の高さを14.8mから3.3m下げて11.5mに抑える。延べ床面積は82.5平方メートル。機能は損なわず、コンパクト化。木目調の格子や「小布施ブラウン」の外観に配慮する。
 住民から要望が出ていた移転先の再検討は、緊急防災・減災事業債の活用には本年度中の着工が必要なこと、また喫緊の課題であることを鑑み、変更は難しいとした。
 新分署が完成した後、旧分署を取り壊し、駐車場に整備する予定とした。
 大宮町長は「親しみを持ってもらえる分署の建設に向け、関係者と活発に意見交換を行っていきたい」とした。
 この日の会見に参加した町民は、電車の窓から見えるのは分署西側の壁だとし、「外壁全面に北斎の絵で装飾するなど、小布施らしく、日本のどこにもないような消防署にしては」と提言。大宮町長は検討の要望をしていきたいと答えた。
 小布施分署の新築移転を巡っては、老朽化や、女性消防署員の環境整備、新設備への対応といった課題がある中、須坂市が主体となって24年度から基本設計をスタート。町も加わって建設検討委員会や専門部会を立ち上げた。
 まちづくりデザイン委員会や住まいづくり相談員、住民から、眺望や周辺建物との調和といった視点で、景観への配慮を行うべき、といった声が上がっていた。昨年12月に次いで、再度6月に住民から、要望書と126人分の署名が大宮町長に提出された。
 要望書を提出した住民代表の木下豊さん(飯田)は取材に「126人は尊い数字。まだ課題はあると思うが、一番の焦点だった景観や眺望に配慮され、良かった」と話した。

 

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