
22回を数える小布施見にマラソン(久保田隆生実行委員長)は13日、町内全域で行われた。午前6時、小布施駅前を7,648人(エントリーは47都道府県から8,315人)がスタート。民家の軒先や野道、土手を行き、生活感を肌で感じながら小布施総合公園までの21.0975kmを駆けた。
「速さを競うだけでなく、時には立ち止まり、小布施を見て楽しみながら走る」がコンセプトのハーフマラソン。コスチュームランナーが多いのも特徴だ。
海賊キャラクターに扮し、6回目の参加という名古屋市の古澤和久さん(58)・明子さん(56)夫妻は岩松院前で「景色もいいし、おいしいものもたくさん。今日もお腹いっぱいにして帰ります」と笑顔。「ゆっくり小布施を見て歩けるのがいい」と、余裕の表情でゴールを目指した。
おもてなしエイドのボランティアに須坂高陸上部員として参加した桐原穂乃華さん(2年)は「たくさんのランナーに立ち寄ってもらった」と、大きな波が去った後に、ほっとした様子だった。
気温の上昇で9時半には走行中止となり、ランナーは歩いてフィニッシュを目指した。制限時間5時間で7,570人が完走した。完走率は99.0%。
80代女性部門で優勝した保坂冨久子さん(81、東京都稲城市)は65歳からマラソンを始め、同大会は6回目。「地元の皆さんの応援が力になった。また来年もがんばります」と笑顔を見せた。
給水や交通誘導、コース設営、救護など、約1,200人のボランティアが大会を支えた。