
自民党県連の公募に応じた元外務省職員の藤田ひかる氏(35、自民党新人)は終盤まで追い上げたが届かなかった。差は11万8,151票。須高3市町村全体では羽田氏が13,213票、藤田氏が10,302票を獲得した(2,911票差)。投票率は3市町村ともに前回を上回った。
市町村別投票率は、須坂市が3年前(2022年7月10日執行)より2.76ポイント上回る55.52%。小布施町は4.56ポイント上回る64.09%。高山村は1.01ポイント上回る62.95%。全県は3.41ポイント上回る61.11%。
羽田氏は、父で第80代内閣総理大臣を務めた故羽田孜(つとむ)代議士の秘書などを務めた。兄で国土交通大臣を務めた参院議員羽田雄一郎氏が新型コロナウイルス感染症により亡くなったことを受けて、21年4月の参院県区補欠選挙に立候補し初当選を果たした。
開票の夜、当確の報に羽田氏は選挙戦を振り返った。
「厳しい真夏の17日間で、追い上げられているとの情報もあった。勝因は選対が支援を広げたことに加えて(食料品の消費税ゼロ%の減税策の訴えなど)物価高対策を訴えられたことか」
「選挙戦では父の訴えてきたことや、全うな政治を信州から始めていこうという思いを申し上げた。兄のチルドレンファースト、子供たちの未来を守っていくことや、補選の時から、小さな声や弱い立場の人の声を国政に届けていくことが政治の役割と訴えてきた」
「衆院で与野党の数が逆転している。参院でも野党の結集、結束で政権交代を目指していく。そのハブ(中心)になれるよう汗をかいて進めていきたい」
「信州から再び政権交代ののろしを上げるために国会で汗をかいていきたい。国民のための政治、国民の生活が第一の政治を皆さまと一緒につくり上げたい。ご期待、負託に応えたい」と述べた。
期日前投票(7月4日~19日の16日間)は全県で49万4,296人。3年前(17日間)に比べ93,304人増えた。須坂市は9,902人で1,902人増。選挙人名簿登録者(7月2日現在)の23.85%(3年前は18.97%)。小布施町は2,628人で639人増。同28.54%(同21.51%)。高山村は1,716人で335人増。同30.91%(同24.04%)。
表は須高市町村の県区候補者別得票と比例代表政党別得票。比例候補者別得票は省略。