
昨年に続いて2回目で、井上小の4~6年生27人と須坂東高・須坂高の2~3年生22人の計49人が参加。親元を離れて自立した生活に挑戦し、責任感や仲間と協力し合う大切さなどを学んだ。
小学生は「失敗を恐れない」、高校生は「一人一人がリーダー」をテーマに合宿に臨んだ。朝は公民館から学校に通い、授業が終わると公民館に「帰宅」。5班を編成し、食事の準備をはじめ、地域住民の風呂や温泉施設での入浴、就寝準備などを共にした。
17日の夕食は11人が協力して、チンジャオロースーとサラダを作った。小学生は高校生や社会教育委員のサポートを受けながら、包丁を使って肉や野菜を切ったり、フライパンで具材を炒めたり。ピーマンを千切りする際には、高校生が小学生に「もうちょっと包丁の真ん中で切ってみて」などとアドバイスし、一緒に包丁を握って指導する姿もあった。
小学5年の清水美結(みゆ)さんは、生活リズムを整えるために初めて参加した。仲間と力を合わせて生活することで、「充実感や達成感がある。最初は緊張したけど、家族みたいに過ごせているので楽しい」と話していた。
通学合宿は、高校生が企画運営を担った。須坂東高2年の傳田瑛仁(あきひと)さんは、合宿長の一人。合宿序盤は「2年生の意識が低かった。『誰かがやってくれるだろう』と、経験のある3年生に甘えてしまった」と反省する。
「心を入れ替えて向き合うことで小学生ともうまく意思疎通ができるようになった。苦手だった人前でもしゃべれるようになった」と成長を口にした。
主催は一般社団法人信州古民家再生プロジェクト。市教育委員会が共催した。