
園内に設置された献花台には県内外から多くの花が手向けられ、お別れノートにもメッセージが寄せられている。
モルモット「かぼちゃ」は10日に死んだ。本年度の同園の代表動物で愛らしい顔や、やんちゃな姿が人気を集めていた。
同園は7月1日、体の複数カ所に腫瘍を発見。8月9日までに健康状態を見ながら3度手術を行ったが、10日正午ごろに死んだ。摘出した腫瘍は良性だった。傷口の状態が良くならなかったことが死因の一つとしている。
かぼちゃは2023年10月に仲間入り。8匹の子と7匹の孫がいるモルモットの大黒柱だった。元気がよく、飼育ケースから脱走し、飼育員を困らせることもあった。
飼育員の勝崎眞綾さんは「一緒に今年の選挙を戦った戦友。頭がよく脱走したときは困ったが、やんちゃな姿も来園者に愛されていた」と話している。
代表動物の後任については検討中だ。
メスのベンガルトラ「未桜」は12日に死んだ。20歳で国内で飼育するベンガルトラとしては最高齢だった。
同園によると、今年の冬に体調を崩したが治療などで回復傾向にあった。その後食欲不振になることが複数回あり、少しずつ食べる餌の量も減ったため餌の内容や形状を変更するなどしていた。死因は老衰としている。
未桜は2008年3月に双子のきょうだいのオス「臥桜(がお)」と仲間入り。活発な性格の未桜と穏やかな性格の臥桜の対照的な姿が注目を集めた。同園の初代代表動物としても活躍した。
飼育員の笹井恵さんは「我が強く活発的だった。暑がりで夏は苦手だったが病気にならず最期まで過ごしてくれた」と話している。