
須坂公共職業安定所(ハローワーク須坂)では「イオンモール須坂が大量に求人したことで、市内店舗が雇用確保のために賃上げしたと思われる」と指摘した。
同安定所管内では、同施設が求人を出す以前の25年1月の販売業の上限平均は1202円。同施設が求人募集した2月の上限平均は1347円となり、145円(12.0%)アップとなった。7月は上限平均1,330円とやや落ち着いた。同業の正規社員の上限月給は1月28万9144円、2月は29万7996円で8852円アップしている。なお、他の業種の時給は大きな変化はないという。
同施設関連の総従業員数は約2500人、ファッション・飲食などのテナントは約170店舗が出店を予定。同安定所によると、9月3日現在、テナント50店舗91件、301人が求人募集。同安定所では同施設関連を含む店舗などの面接会を随時開き、マッチングに務めている。
山口昌利所長は「須坂市の時給増加率が全国1位と報道されたが、管内の民間企業の多くは人手不足に直面している。時給増加はその裏返しでもある。市とも連携しながら求人充足に努めていきたい」と話す。