
子どもを一定期間家庭から離し、地域で見守る取り組み。小布施子ども教室の活動コースに登録している栗ガ丘小の4〜6年生16人が参加した。拠点の上松川コミュニティーセンターに携帯電話やゲーム機を持ち込まず、テレビも無い環境で共同生活を送った。
日頃の家庭生活に感謝するため、朝夕の食事を自分たちで作った。毎晩9時半の消灯前に、子どもたちがその日の出来事を話し合う時間も設けた。
2日目の夕食はしょうが焼き、キャベツの千切り、かぼちゃの煮物、わかめスープなど。手分けして野菜や肉を調理し、子ども教室に協力しているボランティア、社会教育委員、通学合宿のOB・OGら見守り役と食事を共にした。
6年生の松澤彩佳さんは3回目の参加。「初めて参加したときは何をするか分からず上級生頼りで、指示がないと動けなかった。今回は下級生に教える立場になり自分で考えて動けた」と話した。
見守り役の岩井明美さん(53)は「積極的に関わろうとしてくれるが手つきがおぼつかないので、包丁を持つ機会が少ないのかなと思う。家に帰っても身に付けたことを実践してほしい」と話した。
町教委は「非日常的な空間の中で、自主性や協調性を身に付ける機会になったと思う」としている。