
午前9時の開店前には、約2,500人が行列をつくり、心を弾ませた様子で施設内に足を踏み入れた。
中央南入り口前付近で開いた式典で、イオンモール(千葉市)の大野惠司社長は、来店客がさまざまな過ごし方で楽しめるように準備してきたとし、「一人一人の特別な体験や思い出をつくっていただければ幸い」とあいさつ。地域との連携により「地域経済の活性化の一助となり、お客さまに愛される施設となるよう精いっぱい努力していく」と決意を示した。
来賓を代表して三木正夫市長は「オール須坂で対応してきたことがきょうの開店に結びついたと考えている」と感謝。開業により市内への移住や、子育て世代の利便性向上につながったとし、「イオンモールとの連携を深めながら、より良い地域、訪れたい、住み続けたい地域にしていきたい」と述べた。
須坂市塩川町の平出直哉さん(44)と梨沙さん(39)、長男の煌乃(こうだい)ちゃん(2)の親子は、関係者と共にテープカットに参加した。
開業を待ちわびていたという梨沙さんは「(近隣住民向けの)ソフトオープンの際にも来た。須坂ではないみたい。子育てファミリーにとっては本当にありがたい。こんなにすてきな施設ができてうれしい。切ったテープも記念に頂きました」と笑顔を見せた。
イオンモール須坂は、敷地面積約167,000平方メートル。建物は鉄骨造地上4階建て、延べ床面積約91,000平方メートル、総賃貸面積約63,000平方メートル。県内初出店58店を含む約170店が出店する。
県内イオンモールでは佐久平、松本に次ぎ3店舗目。松本との比較では、賃貸面積で約1.3倍、敷地面積では約2.6倍の広さとなる。全国のイオンモールでは145店舗目。