
須坂創成高商業科マーケティングコースで商品開発と流通を学ぶ3年生20人はこのほど、地域の菓子店とコラボし、須坂市特産のワッサーを使ったスイーツなど4種類を開発した。18、19日の「第9回創成フェア」で販売する。
人口減少や後継者問題などを背景に、農家と事業者、消費者をつなげながら、持続可能な支援を目指す地域活性化プロジェクト。ふるさと納税問題を巡る市への信頼回復にも思いを寄せる。
今年は須坂発祥で希少価値が高い「ワッサー」に焦点を当て、中村豊彦さん(八重森町)の農園で素材を調達した。地域の複数の菓子店に協力を依頼し、生徒自らが商品開発の企画提案に携わってきた。
コモリ餅店(北横町)が協力した「一万石 ワッサーのブッセ」はワッサーのバタークリームとカシスペースト、ワッサーのジャムをサンド。ほんのりワッサー風味が口の中に広がる。
金花猫(須坂市村山町)が協力した「ヴェリーヌ・ワッサー」は、3層構造のムースゼリー。企画担当した小池陽菜さん(屋部町)は「冷たくて溶けやすい商品なので、おいしいうちに味わってほしい」とアピールする。
この他「ワッサーのふわふわカステラ」(盛進堂製菓舗)、「ワッサーのデニッシュ・パイ」(ぱんのわ)。被災地のリンゴを使用した復興支援のアイス大福「福りん」(お菓子日和・生大福ほっぺ)はリニューアル商品。
「ぼたんこしょうのやたら団子」(須坂つたや本店)、どら焼き(盛進堂製菓舗)、「創成饅頭」(横田製菓)などは継続商品として販売する。それぞれの価格、販売個数は当日発表。
創成オリジナル販売課長の金子弓(きゅう)さん(長野市)は、「須坂市の魅力を少しでも多くの方に伝えられたらうれしい」と話している。