須坂新聞WEBサイト 須坂のソウルフード復活
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今日は何の日
11月15日(土)
●七五三
男の子は数えで3歳と5歳、女の子は3歳と7歳の年に、成長を祝って神社に参詣します。 3歳は髪を伸ばす「髪直」、5歳は初めて袴をつける「袴着」、7歳は本仕立ての着物と丸帯という大人の装いをする「帯解」をそれぞれ祝う意味があります。
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須坂のソウルフード復活(2025.11.15)

 須坂のソウルフードが復活する。

 昨年9月、須坂ショッピングセンター「パルム」の閉鎖に伴い閉店した名店「かねき」のオムライスだ。市内のファンの一人が立ち上げた会社が、市民に親しまれた味と店名を受け継ぐ。オープンは11月27日。南原町に店舗を構え、新たな形で再出発する。元店主も厨房に立って腕を振るう。
 看板メニューのオムライスは、昔ながらの懐かしい味が売り。野菜の歯ごたえが感じられるケチャップライスを薄焼き卵で包む。通常サイズで700gもあるボリュームの多さも特徴だ。旧かねきは1972年のオープン以降、多くの人たちに愛されてきたが、昨年惜しまれつつ閉店し、その味が途絶えていた。
 当初から復活を望む声はあった。新かねきを経営する「はくじつ」(須坂ハイランド町)の小森広樹社長(43、屋部町)もその一人。ただ、再開の話は聞こえてこなかった。
 「市民のためにも自分に店をやらせてもらえないか」―。今年4月、店主を約35年間務めた山口英昭さん(64)、子さん(63)夫妻(高橋町)に思いを伝え、快諾を得た。5月に経営母体となる会社を設立。空き店舗の建物と土地を購入し、準備を進めている。
 英昭さんは現在も料理の仕事を続けているが、「かねきとしては、もうやり終えたものだと思っていた。でも復活してもらえるならありがたい」。店に設置していた看板も譲った。
 新かねきでは、オムライスをはじめ、一番人気を誇ったチーズオムライス、カレーオムライス、チーズカレーオムライスなどを提供する。裏メニューにあったピラフに豚のしょうが焼きをのせた「かねきライス」も定番に加えた。
 閉店から約1年2カ月。山口さん夫妻は、この状況を「想像もしていなかった」と感慨深げだ。「感謝の一言」と永子さん。英昭さんは「再開を待っていてくれた人たちがいる」と喜びながら「継承だけでなく、少しずつ変えていくのが当たり前」と強調。今後の進化と発展を願い、スタッフとして協力していく。
 指導を受ける鶴田智克店長(43、井上町)は「早く味を覚えられるように」と意気込む。プレッシャーは大きい。それでも「わくわくしている」と小森社長。「長く続けることが一番の目標。愛されてきた『かねきブランド』を受け継ぎ、いずれは新しい良さも出していきたい」
 各種オムライスはS、M、Lサイズの3種類。オムライスのMは980円。12月7日までは各種100円引き。33席。カウンター、テーブル、座敷がある。駐車台数は12台。
 営業時間は平日が午前11時~午後3時半と午後5時~8時、土、日曜と祝日は午前11時~午後8時。月曜定休。所在は須坂市臥竜4丁目6―2。☎︎080・1817・2540。

 

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