2012年に始まった同大会は「走るあなたが主役です」をスローガンに、延べ約15000人が出場。運営者の高齢化や担い手不足などを理由に今大会で幕を閉じた。
最後の大会には県内外から昨年より239人多い461人が参加。ランナーは沿道の声援を受け、真っ赤に色づいたリンゴ畑の脇を駆け抜け、緩やかな坂道をさわやかに快走。ゴールではボランティアや家族らが温かく迎えた。
綿内小の「とびっくらんクラブ」に参加し練習を重ねてきた6年の若狭光太さんは「最後と聞いてクラブに参加した。気持ちよくみんなと一緒に走れて良かった」。ファミリーランの部で父母と走った長野市の宮尾直志さん(9)は歩かずに完走することを目標に臨み、「達成できた」と笑顔を見せた。
第1回大会から運営に携わってきた実行委員長の石田治さん(62・綿内)は「参加者の笑顔を見ると、やめるのは惜しい。みなさんのおかげで開催でき感無量。とても喜んでもらい、感謝しかない」と話した。