悪天候の中31台が出走し、全体では13位。初出場した昨年の高校生クラス4位、全体16位から順位を上げた。メンバーは2年目の成長に「やった!」と喜びをかみしめている。
KV―Motoは、充電式単三乾電池40本のみを動力源とする二輪車で、1周3・6㌔の国際サーキットを3周走行し、合計タイムを競う。同校チームは授業の一環で課題研究に取り組む野村さん(3年、長野市)、勝野翔太さん(3年、長野市)、創造工学クラブの玉木さん(2年、須坂市塩川町)、土屋さん(2年、須坂市新田町)で構成する。監督は創造工学科の中村賢二教諭。当日はOBの神林さん(18、須坂市光ケ丘ニュータウン)がアドバイザーに加わった。
市販の自転車をモーター駆動に改造した昨年の車両「ガリュー01」を受け継ぎ、さらに改良。モーターの位置を変更してギヤ比を見直したほか、電池を10本ずつパックにすることで装着ミスを防ぐなどの工夫を凝らした。ドリームモータースクール須坂の教習コースを借りて練習を重ね、高校敷地の坂道でも操作を試した。
レース当日は降雨で車両に負荷がかかり、停止車両が続出。その中で同チームはエネルギー制御とペース調整で29分24秒705を記録し、完走した。
リーダーの野村さんは「メカニック3人が連携して、ライダーの走行体制を整えた」。ライダーの土屋さんは「前日走行で2回、ブレーカーが落ちてしまったのを踏まえ、当日は電流計を見ながら落ち着いて走行した」と振り返った。勝野さんは事前の構成部品制作などから技術的に貢献。玉木さんはライダーにタイムや消費電力などを正確に伝えるペースメーカーを担った。
12月には鈴鹿サーキットで開く全国大会に出場予定。さらに上位を目指す。