職人が目の前で腕を振るい、入所者約45人がにぎり立てを堪能した。
長野市内に店舗を構える「鮨仁」が出張。マグロやエビ、サーモン、イクラなど10種類のネタをそろえ、木製の台「すしげた」に盛り付けて提供した。入所者の注文にも応えた。
すしが好物という80代の男性は「カンパチがおいしかった。もう少し食べたいね」とにっこり。90代の女性は「全部おいしい。カニと玉子が一番好き」と満足げだった。他の入所者たちも「久しぶりにおいしいすしを頂いた」、「いつまでも食べちゃうね」と笑顔を見せた。
すしイベントは入所者の要望に応えて企画。職人の人手不足などの影響もあり、4年ぶりに実現したという。佐藤忠所長は「この日を待ち望んでいた方も多かった。皆さんの表情がすごく良い。こういう楽しみが必要で、一番の力になる。やって良かったです」と話していた。