。チョッパーさんは、ブレイキンから学んだ経験を踏まえ、自分らしく本気で生きる大切さなどを伝えた。市内外の約90人が聴講。実技指導もあり、子どもたちがブレイキンを楽しんだ。
チョッパーさんは長野市出身で、中学3年ごろにブレイキンと出合った。「どこかつまらない日常」に悶々とした思いを抱えていた頃、テレビ番組でお笑い芸人が踊っている姿を見て衝撃が走ったという。県外の大学進学後にブレイキンを始め、のめり込んだ。
卒業後はダンサーの道を志す中で、運良く世界大会出場の機会に恵まれた。「ブレイキンは個性を認め合い、価値観をぶつけ合うことができる」。海外のダンサーたちと一緒に踊り、その魅力を知ったという。
1970年代初頭に米ニューヨークの貧困地区「サウスブロンクス」で発祥した歴史にも触れ、「ブレイキンは文化。暴力の代わりに生まれたもの。ストリートで磨かれ、世の中に広がっていった」と紹介した。
大手ダンススクールの専属ダンサーを経て、2020年に帰郷した。「長野から世界へ羽ばたく人を応援したい」。現在、県内各地でスクールを展開し、ブレイキンの普及と人材育成に力を注いでいる。
チョッパーさんは「結果よりも、自分が本気だったか、逃げなかったか、自分らしくいられたかどうかが大事」と呼びかけた。
実技では、ブレイキンの四つの基本要素▽トップロック▽フットワーク▽パワームーブ▽フリーズ―を指導。これらを自由に組み合わせながら、「個性を加えて踊るのが醍醐味」と説明した。子どもたちは、円をつくり、その中心で一人ずつ即興ダンスを披露する「サイファー」を体験し、魅力に触れた。
昨年4月からブレイキンを始めた山ノ内町の小学2年、下田芙季さんは「技をやるのが楽しい。もっと頑張って、ヘッドスピンをやってみたい」と話していた。