隣接する東横町と北横町の役員、市教育委員会なども含め、約70人が出席。堀内孝人県議も同席した。
県教委からは高校教育課高校再編推進室の佐野浩一郎室長ら7人が出席。冒頭再編実施基本計画、施設整備事業、工事概要などを説明し、その際、大規模なアスベストや埋蔵文化財発掘調査などの問題で工期を延長すると報告。令和11年4月の開校は変わらないが、1期工事は5カ月、2期工事は2年延び、令和13年7月に予定していたしゅん工は2年5カ月先送り、15年12月に変更となった。
県教委はアスベストについて、建材、主に壁の仕上げ塗材やボード材などに含有され、現在は飛散していない。除去作業は▽養生、湿潤化の上、集じん装置器具などを使用する▽撤去材は二重梱包の上、処分場へ搬出する▽作業は全て国の基準に基づき飛散防止の対応をとる―とした。
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これらの説明に出席者の疑問・不満・要望が続出。昨年度の南横町区長で現相談役の清水宏造さんが住民の意見を集約する形で「工事は8年2カ月もの長期に及ぶことになった。この間の騒音・振動・ほこり・工事車両の通行などに加え、今回アスベストの問題が発生した。地域住民の健康面・精神面の負担は計り知れない。アスベストは大変重要な問題だが、我々が知ったのはつい最近、1月23日のことで、あまりにも遅過ぎる。どうしてこうなったのか、今後どのように対応するのか」と質問。
これに対して、県教委側は「アスベストの含有が判明したのは昨年4月ごろ。公表の義務はないが、撤去方法など検討を重ねてきており、今回工期の延長が分かったので公表させていただいた」と説明。「もっと早く住民に説明できたのではないか」という声には、「工期延長をお伝えするこのタイミングで説明させていただいている」とした。
さらに、清水さんが「これだけ工期を延長し、地元住民に負担をかけるのに、ただ『ご協力をお願いします』の言葉だけでは納得できない。多少なりとも地域に協力金的な拠出を検討してほしい」と要望したが、「工事は法律に基づき安全に進めていく。公共工事において協力金的な支出は地方自治法で認められていない。他の法律に抵触する可能性もある。地元の皆さんと工事業者で話し合っていただきたい」と答えた。
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他の出席者からも「新校舎は家の近くまで迫ってきて日陰になる。今でもかなりの地響きがあり、テニスボールが飛び込んできたこともある。時間ができたのだから、もっと住民のことを考えて設計をやり直してほしい」と要望。
これに対して、県教委側は「基本計画実施設計の段階に来ていて、建物の位置の変更等はできないが、フェンスの高さ等はまだ決まっていない。皆さんと協議できるところはあるので改善していきたい」とした。
このほかにも、「懇話会(須坂新校再編実施計画懇話会)やワークショップでの意見を計画に反映しているというが、地元の人たちの意見を聞いて計画を立てたのか。夕立が降ると辺りが川のようになること、ムクドリによる大量のふんが発生すること、具体的な話はいろいろある。今からでも遅くない、きちんと地元で情報を収集して対処してほしい。一方的に法律で決まっているから我慢してというやり方は駄目だ」
「新校舎のすぐ近くに家がある。家には要介護5の家族がいて非常にストレスを感じる。設計段階で相談してほしかった。工事は最大限の配慮をしてほしい」
「何でも法律に基づいてという一言で片付けないこと。具体的な説明をしないと、いくらやっても一向に交わらない」などの意見も出された。
最後に「事業者決定後に安全性についての住民説明会が必要」との認識を示した上で、佐野室長が「一番大事なのは情報を共有すること。具体的なことを示して皆さんに安心していただけるよう努めていきたい」と理解と協力を求めた。